ただでさえ一般的な土地より売りづらいとされる「15坪に満たないような狭小地」「変形地」ですが、掛け合わされれば、さらに活用が難しくなるだろうことは想像に難くないでしょう。
・狭小の変形地があるものの、対処方法に悩んでいる
・不動産業者に売却を依頼したが、売れる気配がない
・税金だけかかっているため、狭い変形地を処分したい
そんな方に向けて、本記事では「狭い変形地を所有したときの賢い対処方法」についてご紹介します。
狭小地かつ変形地は需要がないのか?狭小かつ変形している土地とは?
狭小地かつ変形している土地は需要がないのか?という質問ですが、結論からすれば需要の有無は狭さや変形の度合いによります。そしてもちろん20~30坪以上ある土地や、正方形や長方形など使いやすい土地に比べて、市場ニーズは大きく下がります。
狭小地と変形地の定義を見ておきましょう。
まず狭小地とは20坪に満たないような、狭く活用の難しいとされる土地を指します。ただし近年「都市部に小規模な住まいを持ちたい」というニーズの拡大で、利便性の高いエリアを中心に狭小地の需要が高まっています。
一方の変形地ですが三角形や台形といった、特殊な形状の土地を指します。形が不均一なため十分な面積が取りづらく、実際の土地面積に比べ使い勝手がわるいパターンが多いのが特徴です。
【変形地の主な種類】
・三角形
・五角形
・台形
・極端に細長い土地
・旗竿地
・傾斜地
不動産業者が思う、需要のある狭小・変形地
不動産会社に買取や売却を依頼できる、あるいは収入源として活用できる狭く変形した土地にはどういった特徴があるのでしょうか?
1.狭くて変形地でも、家の間取り分のスペースが確保ができる
不動産業者が狭く変形した土地を査定する際、そもそも家が建てられない・間取り分が確保できない土地は、買取や仲介売却の対象として扱ってもらえない可能性が高いです。
逆に五角形や旗竿地であっても、家を建てるだけのスペースが確保できる場合、エリアによっては一定数の需要が見込めるかもしれません。
2.駅チカにある
狭小地・変形地ともに「売却する」「土地を活用する」「お小遣い稼ぎに使う」など目的は様々でしょうが、土地のアクセスが良いことは基本的に有利でしかありません。
駅から遠くなればその分土地が安く広く購入できるため、あえて狭い変形地を買う必要がないからです。
3.人通りの多い場所にある
上記の「駅チカ」と同様に、狭小地ならびに変形地は土地そのものに魅力が薄いため、立地条件が価値に大きく関与します。
もし土地を活用してビジネスをはじめるとしても家を建てるにしても、人気のない過疎地より、人で賑わう都市部のほうが人気は自ずと高くなります。
狭い変形地を持っている際のおすすめ対処方法4選
持て余している狭小地・且つ変形地があり、早めに対処たいと考えているあなたへ。不動産業者のおすすめする、具体的な方法をご紹介します。
1.買取・仲介へ売却を依頼
まずは査定を不動産業者へ依頼しましょう。不動産のプロに相談することで、はじめて自身の土地が「市場的に需要があるのか・ないのか」「あるなら、一体いくらくらいで売れるのか」を知ることができます。
このとき不動産会社を通じて買取・売却の話が前進しそうであれば、そのまま買取や売却を依頼してしまって良いかもしれません。ただし売却の場合は「本当に脈がある」わけではなく「とりあえずキープしよう」という営業マンの可能性もあるため、注意が必要です。
2.「自動販売機」の設置
土地が狭くても変形していても可能なのが、自動販売機の設置です。
業者に設置や商品の仕入れなどをすべて任せるか、もしくは自分で自動販売機を購入(リース)して運用するかで、管理の手軽さや運用費用も大きく異なります。
自動販売機の業者に設置を依頼 | 初期費用無料で設置~管理まで業者を一任できる。管理者の負担は土地代と電気代だけなど、負担なく始めやすい。ただし実際の販売に対する収入の割合は低め。 |
自分で自動販売機を購入し運用 | 新品~中古で自動販売機を購入(もしくはリースでも)し、自身で設置・運用まで行う。自販機は20~100万円ほどのことがおおく、初期投資が高め。メリットは手数料が引かれない分、利益率が高い。 |
3.駅前であれば「自転車置き場」
仮に狭い変形地が駅前・駅チカにあれば、日払い・月払い制の自転車・バイク置き場として運用するのも良いでしょう。自転車やバイクであれば個で必要な面積が小さいため、多少土地の形がいびつであってもあまり問題なく設置できるためです。
都市部は自転車やバイクの設置が基本的に有料であるため、一定数の収入が見込める可能性があります。
4.お隣に引き取ってもらう
小さく変形した形の土地は、単体での活用は基本的にあまり向いていません。しかし隣人の方だけは現在所有している土地と合体できるため、他の人より狭小地を効果的に活用しやすくなります。
「いくらで購入されませんか」と売却の提案するのも一つですが
・本当に土地を手放したい
・固定資産税の支払いや管理から解放されたい
・無償でいいから引き取ってほしい
といった思いが強い場合は「土地の引き取り」というかたちで、提案されると良いでしょう。
まとめ
今回は「狭小地かつ変形地である土地の賢い対処方法」というテーマで
・どんな狭小変形地であれば、需要が見込めるか
・狭小変形地のおすすめの対処法
について解説いたしました。
もし今所有されている土地が「狭くて」「キレイな四角形」でない場合、あなたの土地も扱いづらく売れづらい、狭小変形地かもしれません。「売却」「運用」「引き渡し」など、本記事を参考に最適な対処法を導き出してくださいね。
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